別れは突然だよね?

サヨナラウサミ

危篤騒ぎも乗り越えて、元気に泳ぎ回っていたウサミが、昨晩亡くなった。


遅くに帰宅すると、もう消灯時間を過ぎていたのでライトは消えていて、
2匹とも寝ているなぁと眺めていたら、どうもウサミの様子がおかしい。


サンゴ砂の上で、真横になっていて、エラや口をパクパクする動きがやたら大きく早い。
いつもなら手をかざしたりすれば、起きて逃げようとするのに、まったく無反応だ。


しばらく見守っていたのだけれど、どんどん容態が悪化しているように見える。
水槽に手を入れて近づけてみると、逃げることもなく捕まえてしまった。
もう助からないであろうことを悟る。


もともとウサミは少し斜め上向きに泳ぐクセがあって、体内のウキブクロの調整がうまくいかず
減圧症にかかっているのかもと気にしていた。


エサもまだ食べていなかった。
1日目、2日目はまったく無反応。
3日目にはエサを口に含んで吐き出すようになったので、順調にきていると思っていた。


体を観察しても、外傷のようなものや、病気のようなものはみられない。
海水のPH、亜硝酸をチェックするも、異常なし。
比重を測ると海水の蒸発により高めになっていたが、正常範囲内ではある。


なにもできることがない。
ただ見守ることしかできない。


海底で横になって身動きできない状態から一転。
最期の力をふりしぼるように真上を向いて海面に飛び出しては、
真下に潜るという動きを激しく繰り返すようになった。


とうとう力尽き、海底に沈んだあと、ウサミは動くのをやめた。
最期を看取ってやれたのが、せめてものなぐさめだ。


クマキチまで失うわけにはいかない。
できることは全部やろう。


比重が高いのが気になったので、水道水をカルキ抜きして足し、標準値に調整した。


庭にウサミの墓をつくった。
たった4日間しか生かしてやれなくてゴメンよ。
すてきな4日間をありがとう。