名画に隠された暗号とは?

お約束」を知ると、絵画を見るのが面白くなる。

  • ヴィーナスの見分け方
    • 「バラの花」が描かれていたら、ヴィーナスである。
    • 「貝殻」が描かれていたら、ヴィーナスである。
  • 聖母マリアの見分け方
    • 「ユリ」が描かれていたら、聖母マリアである。
    • 「赤と青の着物」を着ていたら、聖母マリアである。
    • 「本(聖書)」を持っていたら、受胎告知のシーンである。

日本テレビ世界一受けたい授業」(2006/1/21放送)より

最近の絵画は何でもありだが、昔の絵画は「お約束」に則って描かれていたそうだ。


昔は字を読める人が少なかったため、教会では絵や彫刻などを使って、
神の教えを伝えていた。
その際に人によって受け取り方が異なると困るので、
「この服を着ていたら誰」
といった「お約束」が作られたのだという。


こうした「お約束」を知っていると、絵画鑑賞が格段に面白くなる。
学校の美術の授業でも、こういう知識を教えてくれれば食いつきが違うだろうに。
美術学校あたりでは、ふつうに教えているのかな?

絵画は「新聞」であり「テレビ」であり「週刊誌」であった。

  • 自分の愛人やガールフレンドを描いていた。
    • 週刊誌のように、絵で女性遍歴がわかったり。
    • グラビアのように、恋人の美脚自慢のための足フェチ画を描いてみたり。
  • スポンサーが自分を登場人物として、描かせていた。
    • CMのように、聖母マリアの受胎告知のシーンに、自分を登場させてみたり。
    • お宅拝見番組のように、自分の絵画コレクションの絵を描かせてみたり。

日本テレビ世界一受けたい授業」(2006/1/21放送)より

絵画は現代でいう「新聞」、「テレビ」、「週刊誌」のような存在だったそうだ。
絵画というのは、意外と俗っぽいものだったのだ。
こういう裏側がわかると、急に親近感がわいてくるから面白い。

お約束」を押さえることが、より楽しむためのコツ。

現代でも「お約束」を知っていると、より楽しめることはたくさんある。


例えば「2ちゃんねる」を見るときに、「お約束」を知っているのと知らないのとでは、
楽しみの度合いがぜんぜん違うだろう。
それどころか書いてあることを真に受けて、気分を害するかもしれない。
「お約束」を知らないせいで、楽しむチャンスを逃してしまうのは、とてももったいないことだ。


「お約束」をたくさん知ることが、人生をより楽しむコツなのだ。