ゼノサーガは永野護だよね?

ゼノサーガ EPISODE III




エピソードIは途中で放置プレイしてしまっていたゼノサーガ
つまらなくてやめたわけじゃなく、仕事が忙しくなったりして一旦中断してしまうと、放置してしまうのが俺の性なのだ。
とはいえ、あの壮大な物語にどう決着をつけるのか、ずっと気にはなっていた。


完結編のエピソードIIIが出たので、エピソードIIをすっとばしてやってみた。
これはエピソードI、IIのあらすじが読めるという親切設計だからこそ実現した荒業だ。

見た目 ★★★★☆
ゲーム性 ★★★★☆
ハマリ度 ★★★★☆

見た目

キャラクターデザインは毎回ころころ変わっているのだけれど、三部作の中では一番バランスが良いと思う。
永野護にインスパイアされたと思われる、E.S.などのメカデザインもカッコイイ。


イベントムービーの出来は悪くはないけれど、FFと比べると見劣りしてしまう印象だ。
殺陣なんかはモーションキャプチャーでやっていると思うけど、動きに違和感を感じる場面が多々あった。
「リアル=カッコイイ」とは限らないということだ。

ゲーム性

  • 操作
    • カメラ移動できないマップにはかなりストレスを感じたが、そのうち慣れた。
    • メニューの深い階層にいても、△ボタン一発で戻れるのがすばらしい。
    • ステータス画面からエーテルの消費EPが見れないのは不親切すぎた。
  • 戦闘
    • キャラ戦闘ではザコ敵もけっこう強いことが多く、ストレスがたまった。キャラが強くなったという実感が得られなかったのだ。
      • 2回攻撃やリベンジ攻撃ができるようになると、だいぶ楽になって気持ちよかった。
      • 逆にメカ戦闘ではザコを蹴散らす爽快感が感じられるので、メリハリをつけているのだろう。
    • 戦闘中に装備変更ができたら、もっと気持ちよくプレイできたと思う。
      • まあ、キャラごとに異なる攻撃属性をつけて、敵に合わせてキャラ交代しろってことなんだろうけど、パーティーメンバー固定派の俺にはストレスがたまるシステムだった。
    • 終盤のボス戦は全体攻撃で全滅というのが何回かあったけれど、きちんと対策すれば問題なかった。
      • ボスのHPが高すぎて、単調な戦闘が長時間続くのはつらかった。
  • データベース
    • ゲームの進行に合わせて、データベースが随時更新されていくのだけど、序盤は目を通すだけで1時間以上かかるという鬼の情報量を誇る。
      • SF的な設定から、キャラクターの心情まで掘り下げるデータベースは、設定好きにはたまらない。これこそゼノサーガシリーズの醍醐味だろう。
      • 膨大な設定といい、永久機関を搭載したロボットであるE.S.や人造人間であるレアリエンなど、随所に永野護の影響が見られるのは気のせいではあるまい。
    • ゲームクリア後もデータベースが更新され、エピローグを補強しているのは心憎い演出だ。
  • ストーリー
    • 主人公シオンの成長物語を中心に、さまざまな伏線が収束していくストーリーがすばらしい。
      • 各キャラの因縁がひとつひとつ解決していく様は、気持ちが良かった。
      • 終盤に向けて死にたがりが多いのは、お約束ということで。
      • エピソードIからずっと煮え切らなかったアレン君が、ひっぱってひっぱって、最後の最後で一皮むけたシーンには鳥肌がたった。かっこよすぎ。
    • ほとんどの謎は解決したものの、わずかに謎を残し、続編をにおわせる終わり方は、なかなか良かった。
      • クリアしてもデータベースは100%にならなかったので、もっとやり込めば全部明らかになるかもしれないけれど、やりこまない派なのでエンディングみたら終了。

ハマリ度

中毒になるほどではないけれど、ストーリーに程よい引きがあり、続きが気になってついついやってしまった。
そのおかげで、今回は中断せずに一気に最後までプレイできて良かった。
中断していたら、きっとまた放置してしまっていただろう。


永野護好きなら、特にオススメしたい1本だ。